「緊張」と「緩和」
前のブログにも書きましたが、サッカーは本来「遊び」から「スポーツ」に変わり、「競技」になってます。
時代の流れによって子供達の環境は大きく変わり、昔はスクールなどはほぼ無く、みんな平日は仲間を集めて公園でサッカーをしたり、自主練をそれぞれするスタイルでした。
私も近所の大きな公園にみんな集まって木と木の間をゴールに見立てて仲間達ともミニゲームをやっていました。
ジダンもロナウジーニョもメッシもクリスティアーノ・ロナウドも幼少の頃は路地裏サッカー(ポルトガル語でペラーダ)に明け暮れ、テクニックやイマジネーションを磨いていたそうです。
現代の子供達は、公園でサッカーがNGだったり、学校にサッカーやってる子が少なかったり、する反面、サッカースクールがかなり多くなり、チーム+スクールというスタイルへと変化してます。
土日のチームでは、コーチや監督の前でアピールすることや、チームによっては怒らたり、プレッシャーがあったりで「緊張感」があります。その反面、路地裏サッカー、仲間だけのサッカーでは、コーチはいません。怒る人もいません。いい意味で変な緊張感も無いため、沢山のことにチャレンジできたり、自由にプレーできます。緊張感が「緩和」されます。
自分の好きなようにチャレンジする!
自分の思ってる事を表現してみる!
新しい技にチャレンジする!
と言った「自由」を子供達に与える事が、イマジネーションの向上、技術の向上に繋がります。
「教えてもらう」事だけが当たり前ではなく、「自分で考える力」がトップレベルになるには必ず必要になり、そこが他の選手との「違い」を生み出せる部分です。
ジダン、ロナウジーニョ、ロナウド、クライフ、ロマーリオといった昔のスーパースターは教えただけで生まれた選手ではありません。彼らが独自で上り詰めたという所もあるはずです。
彼らのようなトップトップの選手だけでなく、県レベル、関東レベル、日本レベルの中でも「独自」で磨いたテクニック、イマジネーションで差がつき上に上りつめてます。
「普通」の選手、教えられたものだけの選手では、プロにはなれません。プロになる選手達は、やはり、「個」が違います。 「個」で違いを生み出せます。プロになるには、「普通」ではなれません。「特徴」や、「他には負けないもの」がないと厳しいです。 そこで涙をのむ高校生や大学生も沢山見てきました。全国準優勝しても、「普通」では上に上がれません。
火曜日スクールでは、「緩和」の要素も大事にしています。今の子供達は、サッカーにおいて自分から考え、工夫する という事が減っています。しかし、そこも身につけてもらいたいので、制約はあまりつけずにプレーしてもらい「自由」を与えてきます。
私事ですが、自分自身も仲間との遊びサッカーや自主練を沢山子供の頃経験したからこそ、イマジネーションが磨かれ今に至ります。
それを今の子供達にもできるようになって欲しいと切に願ってます。
自分で考え、工夫し研究する
毎日緊張感の中でのサッカーですと、そこは中々磨かれません。
親は毎日真剣にやってほしい!
それはそうだと思いますが、「緊張」と「緩和」はサッカーにおいてとてもとても大切なのを少しでも知っていただければと思います。
私の恩師はS級ライセンス保持者で、日本代表選手、Jリーガーを何名も輩出している方。
恩師曰く、「小学生のうちは自由にやったほうがいい!」
その「自由」という言葉の深さを私も指導を受けたのでわかります。
上手い選手、上に上り詰めた選手とそこまで到達出来なかった選手
私も見てきましたが、恩師の方が私の何倍もプロに行けるかいけないかの子供達を見てきてます。その方の話は間違いないはずです。
スクールでもペラーダジュニアーズでもサッカーの基本ベースは指導していますが、スローガンでもある「個性」「発想」を子供達自らも生み出せる環境作りも大切にしています。
その中でスクールでは指導、アドバイスをしています。
YESマンではなく、それ以上のものを子供達には生み出せる選手、自ら考えられる選手に育ってもらいたいです。
私達の言った通りだけではなく、コーチから学んだ事+自ら成長する力 が必要です。
時には、ただ楽しいだけのサッカー、ゆるいサッカーをさせてあげるのも成長の近道なのを知ってくださればと思います。
前のブログと重複しますが、「緩和」と「サッカーを、楽しむ」環境を少しでも作れればと思います。
宇佐美貴史選手のお父様